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全躯保妻子
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くをまっとうしさいしをたもつ
ふりがな文庫
“
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)” の例文
自分に
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣といわれても、こういう手合いは、腹も立てないのだろう。こんな手合いは恨みを向けるだけの値打ちさえもない。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
向こう見ずなその男——
太史令
(
たいしれい
)
・
司馬遷
(
しばせん
)
が君前を退くと、すぐに、「
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣」の一人が、
遷
(
せん
)
と
李陵
(
りりょう
)
との親しい関係について武帝の耳に入れた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
彼らはこめかみを
顫
(
ふる
)
わせた武帝の顔を恐る恐る見上げた。それから、自分らをあえて
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣と呼んだこの男を待つものが何であるかを考えて、ニヤリとするのである。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
躯
漢検準1級
部首:⾝
11画
保
常用漢字
小5
部首:⼈
9画
妻
常用漢字
小5
部首:⼥
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画