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くをまっとうしさいしをたもつ
ふりがな文庫
“くをまっとうしさいしをたもつ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
全躯保妻子
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全躯保妻子
(逆引き)
自分に
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣といわれても、こういう手合いは、腹も立てないのだろう。こんな手合いは恨みを向けるだけの値打ちさえもない。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
向こう見ずなその男——
太史令
(
たいしれい
)
・
司馬遷
(
しばせん
)
が君前を退くと、すぐに、「
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣」の一人が、
遷
(
せん
)
と
李陵
(
りりょう
)
との親しい関係について武帝の耳に入れた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
彼らはこめかみを
顫
(
ふる
)
わせた武帝の顔を恐る恐る見上げた。それから、自分らをあえて
全躯保妻子
(
くをまっとうしさいしをたもつ
)
の臣と呼んだこの男を待つものが何であるかを考えて、ニヤリとするのである。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
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