“先島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
サキジマ60.0%
さきしま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人にして、死んでにらいかないに行つて、神となつたものゝ例として遺老説伝には記してゐる。南方、先島サキジマ列島に行くと、此浄土の名をまやの国といふ。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
先島サキジマの中には、まやの国といふ彼岸の聖地から、まやの神及びともまやと称する神が来るとしてゐるものもあつて、此は、蒲葵クバの簑笠を被つた異形神であります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかも自分の知る限りでは、先島さきしま諸島にもココ椰子の結実する土地はないのだから、いわば漂着の数が北の隣より多かったということなのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
宮良みやなが君の『南島採訪語彙稿』を見ると、沖縄諸島にはクラ以下の前に掲げた三種のほかに、なお先島さきしまの方面には少なくとも三通りの方言が注意せられている。