“偏執狂（モノマニア）” の例文
そこには一世の師表たる碩学（せきがく）も、ただ一種の学的偏執狂（モノマニア）——父性愛も何もない本当の一個の偏執狂としか現れてはいなかった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) ／ 橘外男(著)
復讐をしなければ止まぬというような偏執狂（モノマニア）式の空想に囚（とら）われている原因も……何もかもがこの事件の核心となっているタッタ一ツの事実によって説明され得る……つまりＴ塚村の実松家は
復讐 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
ある意味で偏執狂（モノマニア）的な態度とは興味津々たるものがあるのである。
学生と先哲：――予言僧日蓮―― (新字新仮名) ／ 倉田百三(著)
どうもあなたには何か偏執狂（モノマニア）みたいなところがありますな。
罪と罰 (新字新仮名) ／ フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)