“倣岸”の読み方と例文
読み方割合
ごうがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とさすが倣岸ごうがんのドノバンも、富士男の勇気と思慮しりょと大きな愛の前に頭をたれた。かれはかたく富士男の手をにぎった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それらの倣岸ごうがん冷静な人々は、彼が想像していたフランス人とは非常に違っていた。彼は汽車の揺れるたびによろめきながら、ついにがっかりしてかばんの上に腰をおろした。
投げの事件があってから、ドノバンの富士男に対する態度たいどは目だって変わってきた。富士男は日本人の気性きしょうとしてあっさりと水に流したのだったが、倣岸ごうがんのドノバンは、心をひらこうとはしない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)