勿論、その人の個性インディビジュアリティーはあるが、それは捨てて了って、その人を純化してタイプにして行くと、タイプはノーションじゃなくて、具体的のものだから、それ、最初の目的が達せられるという訳だ。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)