“信国”の読み方と例文
旧字:信國
読み方割合
のぶくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚助は、信国のぶくにの一腰を横たえて、裏戸を開け、かきおどって、表の土塀門のほうへ迫って行った。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無言のまま、阿波守の白い手の先が枕元の蛍斬ほたるぎ信国のぶくにの太刀へスーとのびて行ったので、もう、伊織はジッとしているにたえない。思わず、後退うしろさがりに立ち上がろうとする。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三位卿は、安治川屋敷の雪洞ぼんぼりと、阿波守が手に持った、ほたる信国のぶくにの光を想い起こした。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)