トップ
>
佯狂
>
ようきょう
ふりがな文庫
“
佯狂
(
ようきょう
)” の例文
それについてはこゝで
佯狂
(
ようきょう
)
となり大福餠々々と連呼して一先ず辛い責苦から逃れ、妻子に完全に財産が移るまで審理を延ばしていよう。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
長沮
(
ちょうそ
)
・
桀溺
(
けつでき
)
の二人にも
遇
(
あ
)
った。楚の
接与
(
せつよ
)
という
佯狂
(
ようきょう
)
の男にも遇ったことがある。しかしこうして彼等の生活の中に入り一夜を共に過したことは、まだ無かった。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
伝右衛門は、こう云う前置きをして、それから、内蔵助が
濫行
(
らんこう
)
を尽した一年前の
逸聞
(
いつぶん
)
を、長々としゃべり出した。
高尾
(
たかお
)
や
愛宕
(
あたご
)
の紅葉狩も、
佯狂
(
ようきょう
)
の彼には、どのくらいつらかった事であろう。
或日の大石内蔵助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
つもる負債に発狂したという説もあり、
佯狂
(
ようきょう
)
だという説もあった。
明治開化 安吾捕物:08 その七 石の下
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
佯
漢検1級
部首:⼈
8画
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
“佯狂”で始まる語句
佯狂垢汗
佯狂苦肉