作者わたくし)” の例文
ところで作者わたくしはよくものしり顔に古書の端々を引きあいにもちだすが、これは決して物語の辻褄をあわせるための手段ではない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
作者わたくしは、百号ダイヤのことについて、あまりおしゃべりをすごし、かんじんの清君たちの話から脱線だっせんしてしまったようだ。では、章をあらためて述べることにしよう。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
作者わたくしは、たいへん詰らない鬼村博士のスナップを、意味もなくだらだらと諸君の前に拡げたようであるが、これこそは最も意味のある大切なスナップなのであることは
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
作者わたくしは、の一篇をおおやけにするのに、幾分の躊躇ちゅうちょを感じないわけには行かないのだ。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)