作兵衛滝さくべえだき)” の例文
またいわく、大奥の女中達七、八人吹上ふきあげの梅林に暮れて帰ると幽鬼に出会って気を失った。また曰くです、四こうの頃になると作兵衛滝さくべえだきりが止まって陰々たる人の囁きが聞こえる事があると。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
作兵衛滝さくべえだきの水の音が、疎林そりんの裏あたりにどうとうと夜気をゆすって鳴る。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)