何処どつ)” の例文
旧字:何處
「俺もお蔭で三役に入つたよ。こゝに五十円ばかしあるから、以前の朋輩衆と何処どつかで一杯やつて呉れないか、ほんの心祝ひだからな。」
目に見えぬ空の何処どつかで花火が揚る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ほんのわづかだが、こゝに三十円ばかしあるから以前の朋輩衆と何処どつかで一口やつて呉れないか、俺がこんな出世をしたのも、つまりみんなのお蔭だからな。」