佐田さた)” の例文
やがて桟橋を離れて大海原にうかむとまた涼風がはだえにしみて寒いくらいである。私は臥床ねどこにはいる。朝七時半起床。もう佐田さたの岬がそこに見え、九州の佐賀関の久原くはらの製煉所の煙突を見る所まで来ている。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)