ただず)” の例文
この時まで附近ちかくの小路の中に、ひそかにただずみ身を隠し、様子を見ていた一人の男が、ツカツカとこの時出て来たのであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこにただずみながら、血刀をさげたままで、何ごとか沈吟しているもののようでしたが、と見て、塀の上からおどりおりつつ、駈けよって来た京弥を見迎えながら、突如、わびしげに