企図くわだて)” の例文
旧字:企圖
そしてかくのごとき時にあたって、欧米の教師に依らずして、ただちに日本人自身の信仰的実験または思想を述べんと欲するがごときは大胆極まる企図くわだてであった。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
敬太郎はこの企図くわだてもまた例によって例のごとく、突き抜けずに中途でおしまいになるのかも知れないと思って少し失望しながら蔵前くらまえまで来た。するとやっとの事で尋ねる商売のうちが一軒あった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)