仕様しわざ)” の例文
旧字:仕樣
死んで後までもこんな重い物をかぶせて、魂を幽冥ゆうめいの下までもむせび泣かしむる人間というものの仕様しわざの、愚劣にして残忍なることよ。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼子あれが、このたび、大庭景親に徒党して、殿へ、抵抗てむかいいたしたのは、まったく、一時の魔がさしたのでござりまする。……ほん気な仕様しわざとは、彼子あれを生んだこの母にも信じられませぬ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)