人外にんがい)” の例文
いや、それ以前から人前ではすたった面になって、これで内外共に、人外にんがいきわめつきにされてしまった。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どうだ、衆目の見る処、貴様は国体のいかむを解さない非義、劣等、怯奴きょうどである、国賊である、破廉恥、無気力の人外にんがいである。みんなが貴様を以て日本人たる資格のないものと断定したが、どうだ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「こいつら、人外にんがいの分際で、武士に対して無礼を致すか」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
神職 鬼畜、人外にんがい沙汰さたの限りの所業をいたす。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)