交換やりとり)” の例文
また盃の交換やりとりが始つたらしい。若い女の声で、『姉さん、お銚子』などと呼び騒ぐのを聞捨てゝ、丑松敬之進の二人は三浦屋のわきを横ぎつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二人の間に挨拶あいさつ交換やりとりがもう必要でないと認めたごとく、電力は急いで光る窓を南のかたへ運び去った。男はこの時口にくわえた葉巻を土の上に投げた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)