二所ふたとこ)” の例文
あゝ有り難うござりますると喜び受けて此中の仕様を一所ひととこ二所ふたとこは用ひし上に、彼箇所は御蔭でうまう行きましたと後で挨拶するほどの事はあつても当然なるに、開けて見もせず覗きもせず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蚊帳かや吊手つりて二所ふたとこばかりはずして、脇差の側へピッタリ坐った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)