乗主のりぬし)” の例文
駕籠屋は、乗主のりぬしに対する義務として、わざわざ注意して、頼みもしないのに進行を止めて、たれまで上げて見せようとする。それにぜひなく人垣の隙間から主膳が見ると、苦りきってしまいました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)