不動行者ふどうぎょうじゃ)” の例文
明王院の内には、つねに数十人の不動行者ふどうぎょうじゃ(山伏の一類)が住んでいた。すべて吉致の家来であった。そして事ある日には、この白衣びゃくえじょうの行者が、どこへでも秘命をおびて飛んで行くのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)