不動盤石ふどうばんじゃく)” の例文
時に軽率な情念のそれをめぐって動くことをとめるすべはないけれども、より深い、恐らく心意の奥底で、大いなる諦めを結んでいた。不動盤石ふどうばんじゃくよどみの姿に根を張った石に似た雲のような諦念ていねんがある。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)