上被うはおほひ)” の例文
依田竹谷よだちくこく、名はきんあざなは子長、盈科齋えいくわさい、三谷庵こくあん、又凌寒齋りようかんさいと號した。文晁ぶんてうの門人である。此上被うはおほひに畫いた天保五年は竹谷が四十五歳の時で、後九年にして此人は壽阿彌にさきだつて歿した。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
袱紗は燧袋形ひうちぶくろなりに縫つた更紗縮緬さらさちりめん上被うはおほひうちに入れてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)