“上目使”の読み方と例文
読み方割合
うわめづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くにゃりと上体をねじ曲げて、歌舞伎のうたた寝の形の如く右の掌を軽く頬にあて、口を小さくすぼめて、眼は上目使うわめづかいに遠いところを眺めているという馬鹿さ加減だ。
小さいアルバム (新字新仮名) / 太宰治(著)
主人側の食卓では、あるじの治良右衛門の隣に見慣れぬ男が、せっせとフォークを動かしている。食事に夢中になっていると見せかけて、時々上目使うわめづかいに、ジロジロ同席者の表情を盗み見る。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)