七生しちしよう)” の例文
私がこんなに思つて死んだ後までも、貴方が堪忍して下さらなければ、私は生替いきかはり死替しにかはりして七生しちしようまで貫一さんをうらみますよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕は僕として貴方をうらむばかりではあきたらん、間に代つて貴方を怨むですよ、いんや、怨む、七生しちしようまで怨む、きつと怨む!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
七生しちしようまでその願は聴かじとしりぞけたる満枝の、我のつらさを彼に移して、先の程より打ちも詬りもしたりけんを、猶慊なほあきたらで我が前に責むるかと、貫一はこらへかねてふるひゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)