一辛抱ひとしんぼう)” の例文
「おぎん! お前は悪魔あくまにたぶらかされたのか? もう一辛抱ひとしんぼうしさえすれば、おんあるじの御顔も拝めるのだぞ。」
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自慢の重い唐鍬とうぐわを振り上げ振り下ろしながら、四年前に、——この村にいたのでは、何時いつまで経ってもうだつがあがらないから、どこか、遠くへ行って、一辛抱ひとしんぼうして
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)