一大構あるおおがまえ)” の例文
私たち二人は、その晩、長野の町の一大構あるおおがまえの旅館の奥の、母屋おもやから板廊下を遠く隔てた離座敷はなれざしきらしい十畳の広間に泊った。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)