一両日いちりようにち)” の例文
旧字:一兩日
わたくし看病に参つてをります者でございますが、何方様どなたさまでゐらつしやいますか存じませんが、この一両日いちりようにち病人は熱の気味で始終昏々うとうといたして、時々譫語うはごとのやうな事を申して、泣いたり
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
自然お客様のおこしも御座りませんゆゑ、何分用意とうも致し置きませんやうな次第で、然し、一両日いちりようにち中にはお麁末そまつながら何ぞ差上げまするやうに取計ひまするで御座いますで、どうぞ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)