何をしても要領を得ない様な、飄箪□□なので、とげとげしたものの間を滑りまわるには却って捕えどころがなくて無事であった。
合羽も何もずくずくにぬれるほどの大雨の中を五時に飯□□洋服屋が来ると云うので、大いそぎで行った。出来ると云う。有難い事だった。
可愛らしい事だと思って見て居ると、バタバタ、バタバタ一人ではねくり返って居た八つの子がそばによって来て私の□□を見てくれと云う。
今まで通って居た便所に消毒薬を撒いたり、薬屋に□□錠の薄める分量をきいたりしてざわざわ落つきのない夜が更けると、宮部の熱は九度一分にあがってしまった。
何の□□わしは賢明なのじゃからの。紙に書いつけた文字は見た所だけは美くしいものじゃ。