“ポータブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手提蓄音器50.0%
携帯蓄音機50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、最も平凡な犯罪者の心理で、あんな風に証人の一役を買って出た——と言うわけさ。……兎に角この手提蓄音器ポータブルを開けて見給みたまえ。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それからの夫人は、完全に悪魔になり切って、もう恐れる必要もなくなった『花束の虫』を破り捨てると、手提蓄音器ポータブルたずさえて直ぐに別荘へ引返したのだ。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
見ると、中には、目のめる様な水色ペイルブリューのビーチ・コートにパンツと、臙脂色の可愛い海水靴と、それから、コロムビアの手提蓄音器ポータブルとが、窮屈そうに押込まれてあった。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
然し其処には、不似合に大きな柱時計と画布カンバスや洋画道具の外に、蔵書と蓋の蝶番が壊れた携帯蓄音機ポータブルがあるだけで、朔郎はこの室を捜索するために、柳江の書斎に移されていた。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)