“フレキシビリタス・ツェレア”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝋質撓拗性50.0%
蝋質撓拗症50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だいたいその時伸子の瞼を下させたのは? 全身を蝋質撓拗性フレキシビリタス・ツェレアみたいな、蝋人形のようにしてしまった道程が説明されていない」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで熊城君、この結び方一つに、廻転椅子に矛盾を現わした筋識喪失——あの蝋質撓拗性フレキシビリタス・ツェレアに似た状態を作り出したものがあったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
だから、瞼が閉じられると同時に、蝋質撓拗性フレキシビリタス・ツェレアそっくりに筋識を喪った身体が、たちまち重心を失って、その場去らず塑像そぞうのように背後に倒れたのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
どうして、犯人が猶太ユダヤ人でなければ、あの時伸子に蝋質撓拗症フレキシビリタス・ツェレアを起させることが出来ただろうか。ある瞬間に伸子は、まるで彫像のように、硬直してしまったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
蝋質撓拗症フレキシビリタス・ツェレア⁉」それにはさしもの検事も、激しく卓子テーブルゆすって叫ばざるを得なくなった。「莫迦ばかな、君の詭弁も、度外どはずれると滑稽になる。法水君、あれは稀病中の稀病なんだぜ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)