“デンマアク”の漢字の書き方と例文
語句割合
丁抹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海峡の沖に団々と雲が流れて、あたまのすぐうえで風が唸っている。鳥かと思って見たら、砲台の柱に高く、雨を吸って重い丁抹デンマアクの国旗がはためいていた。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
鳳陽丸に乗った時は、偉い丁抹デンマアク人と一しょになった。客の名は盧糸ろし、横文字に書けば Roose である。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大木の根に三角形の石をほうり出したばかりの、いかにも「ハムレットの墓」らしいあやふやなもので、屋根みたいな三角の両面に、英吉利イギリス丁抹デンマアクの帝室紋章がほりつけてあった。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
次いで、前に云ったムウニッヒを過ぎて、再び英吉利イギリスに入り、ケムブリッジやオックスフォドの教授たちの質疑に答えた後、丁抹デンマアクから瑞典スウエデンへ行って、ついに踪跡そうせきがわからなくなってしまった。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
古いストル・トルグの広場——一五二〇年丁抹デンマアクの暴王クリスチャン二世がここでスウェイデンの貴族達を虐殺したという、歴史に有名な「血のゆあみ」のあと。株式取引所のまえだ。黒い石畳。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)