“キール”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:きーる
語句割合
竜骨66.7%
龍骨33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして閉じられた渠中の海水が電力で排水され尽し、巨大な船底が竜骨キール台に坐るまで約三、四時間はたッぷりかかる。
それからやっと退いていっている水の縁のところまで来たので、少し水の中へ入って行って、多少力を出して機敏に革舟を竜骨キールのところを下にして水面に浮べた。
一号二号三号ドックとも全部の竜骨キール台に入渠船が坐っていて、沖にも入渠待ちの内外船が混んでいる証拠だった。
時には私たちの舟の竜骨キールの下で軋り、時には私たちの頭上で揺れ動いた。
船底の龍骨キールとの定着、左舷右舷からドツクの石壁にわたしてかける巨大なつツかい棒である横木の配備、また作業足場の架設など、血まなこな突貫作業ばかりであつた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)