竜骨キール)” の例文
旧字:龍骨
そして閉じられた渠中の海水が電力で排水され尽し、巨大な船底が竜骨キール台に坐るまで約三、四時間はたッぷりかかる。
それからやっと退いていっている水の縁のところまで来たので、少し水の中へ入って行って、多少力を出して機敏に革舟を竜骨キールのところを下にして水面に浮べた。
一号二号三号ドックとも全部の竜骨キール台に入渠船が坐っていて、沖にも入渠待ちの内外船が混んでいる証拠だった。
時には私たちの舟の竜骨キールの下で軋り、時には私たちの頭上で揺れ動いた。
そうして反対になったためにスクーナー船は竜骨キールのところまでも震えた。だが、他の帆はやはり風を受けて膨らんでいたので、次の瞬間にはその斜檣帆ジブは再び煽り返されて、だらりとぶら下った。