“ガンルーム”の漢字の書き方と例文
語句割合
士官次室100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
分隊長を助け、部下の砲員を指揮して手早く右舷速射砲の装填そうてんを終わりたる武男は、ややおくれて、士官次室ガンルームに入れば、同僚皆すでに集まりて、はし下りさら鳴りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
その後で、士官次室ガンルームへ招待されて皆で出かけたら、浴衣がけで、ソフアにゐた連中が皆立つて、僕たちの健康とSの結婚とを祝してくれた。このケビンにゐるのは、中少尉ばかりである。
軍艦金剛航海記 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
旗艦松島の士官次室ガンルームにては、晩餐ばんさんとく済みて、副直その他要務を帯びたるは久しき前にで去りたれど、なお五六人の残れるありて、談まさに興に入れるなるべし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
おりから従卒ボーイのうずたかく盛れる菓子皿持ち来たりて、士官次室ガンルームの話はしばし腰斬ようざんとなりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)