“イギリスじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
英吉利人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なるほどあの猿ならよく似合うね。いくら英吉利人イギリスじんが大きいたって、どうも君じゃ辻褄つじつまが合わな過ぎると思ったよ。——あの猿と来たらまたずいぶん矮小わいしょうだからな」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
驚いた事には、僕の知っている英吉利人イギリスじんさえ、紋附もんつきにセルの袴で、おうぎを前に控えている。Kの如き町家の子弟が結城紬ゆうきつむぎ二枚襲にまいがさねか何かで、納まっていたのは云うまでもない。
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いったい英吉利人イギリスじんは詩を解する事のできない国民でね。そこへ行くと愛蘭土人アイヤランドじんはえらいものだ。はるかに高尚だ。——実際詩をあじわう事のできる君だの僕だのは幸福と云わなければならない。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)