“をぐに”の漢字の書き方と例文
語句割合
小国100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸ひに君と同県人の佐々木鉄窓氏と小国をぐに露堂氏がゐる、私が紹介をするから、この二人に頼むのが一番近道であることを話した。
札幌時代の石川啄木 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
六三 小国をぐにの三浦某といふは村一の金持なり。今より二、三代前の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍ろどんなりき。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
反歌。隠口こもりく泊瀬はつせ小国をぐにに妻しあれば、石は履めども、なほぞ来にける。隠口の泊瀬小国に妻しあれば、石は履めども、なほぞ来にける。……わかるかい? ね、実に単純に歌ひ放してあるぢやないか。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
茫然として後にはだんだん恐ろしくなり、引き返してつひに小国をぐにの村里に出でたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
三〇 小国をぐに村の何某といふ男、ある日早池峰に竹を伐りに行きしに、地竹のおびただしく茂りたる中に、大なる男一人寝てゐたるを見たり。地竹にて編みたる三尺ばかりの草履を脱ぎてあり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)