“わらばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
藁灰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは冗談らしかったが、ひどく真顔のようでもあった。……しばらく待っているうちに火葬はすっかり終っていた。竈のところへ行ってみると焦げた木片や藁灰わらばいが白い骨と入混っていた。
死のなかの風景 (新字新仮名) / 原民喜(著)
鍋の底と腰を温めてから上の孔より少しずつ上昇するばかりだ。この火鉢へは藁灰わらばいの上等を沢山入れてあるがこの灰を折々取かえなければならん。中へ用ゆる炭はく堅い大きなのがよい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
藁灰わらばいを入れた桶だの、そのほかはかりとか、刃物とか、硫黄いおう塊片かけらとか、なにしろ眼にあまるほど散らかっている。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)