“わくい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湧井60.0%
涌井40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疎林の影をよぎってまっしぐらにこなたへ向ってくる一群の武士、まごうべくもあらず、安治川屋敷の原士たちと、三位卿、孫兵衛、助太刀の湧井わくい道太郎がその先頭。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城下へはいった一角は、その翌日、藩の湧井わくい半太夫と青砥あおと弥助をふいに訪ねた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでは、涌井わくい君、君にこの事件の鑑定をしてもらうことにしよう」と、言い放って、再び雑誌の方を向いてしまわれた。
闘争 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
歌集『涌井わくい』は動乱のさなかに作られた歌の集である。戦争の最後の年、空襲がようやく激甚げきじんとなってくるころに、先生は、病を押して災禍を信州に避けられた。
歌集『涌井』を読む (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)