“わきほんじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
脇本陣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文中の去年の秋の出来事というのは、私や立原なんぞが一しょに暮していた追分の脇本陣わきほんじん(油屋)が火事になって二人とも着のみ着のままに焼け出された出来事のことである。
木の十字架 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
伊那でも有力な助郷総代を島田村や山村にたずねるのに、得右衛門はその適任者であるばかりでなく、妻籠脇本陣わきほんじんの主人として、また、年寄役の一人ひとりとして
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのおりには隣宿妻籠脇本陣わきほんじん扇屋得右衛門おうぎやとくえもんから、山口村の組頭くみがしらまで立ち合いに来て、草山の境界を見分するために一同弁当持参で山登りをしたほどであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)