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ろごえ
ふりがな文庫
“ろごえ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
櫓声
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
櫓声
(逆引き)
上り下りの
河船
(
かわふね
)
の
櫓声
(
ろごえ
)
に明け放れて、朝風を
孕
(
はら
)
んで下る白帆の頂から薄らぎ初める霞の中に、中洲、箱崎、霊岸島の家々の
甍
(
いらか
)
がきらめく頃、清吉は漸く絵筆を
擱
(
お
)
いて
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
阿能十は、
櫓声
(
ろごえ
)
のあいだに、そんなひとりごとをいって、独りふざけちらしている。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
にぶい
櫓声
(
ろごえ
)
、柔かな砂土を踏むフェルト草履の感じ、それらのすべては、病を養う閑枝にとっては一殊淋しいものではあったが、また自分の心にピッタリと似合った好もしい淋しさでもあった。
仙人掌の花
(新字新仮名)
/
山本禾太郎
(著)
ろごえ(櫓声)の例文をもっと
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