“ろくめいかん”の漢字の書き方と例文
語句割合
鹿鳴館100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○予六歳にして始めてお茶の水の幼稚園に行きける頃は、世間一般に西洋崇拝の風はなはださかんにして、かの丸の内鹿鳴館ろくめいかんにては夜会の催しあり。女も洋服着て踊りたるほどなり。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『奈緒美』と云う名はお祖母ばあさんが附けてくれたんで、そのお祖母さんは鹿鳴館ろくめいかん時代にダンスをやったハイカラな人だったと云うんですが、何処まで本当だか分りゃしません。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは明治十八年頃のいわゆる鹿鳴館ろくめいかん時代で、晩年にはあんなゴチゴチの国粋論者、山県元帥やまがたげんすいでさえ徹宵ダンスをしたり、鎗踊やりおどりをしたという、酒池肉林しゅちにくりん、狂舞の時期があった。