“ろうとじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
老刀自100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを億劫おっくうがって躊躇ちゅうちょしていたのを、今日はもはや猶予もせずに、直ちに老刀自ろうとじを呼んで相談して、娘にいいつけて、青木の絵を取り出してかけさせた。
美しき老刀自ろうとじなりし被布ひふ艶に
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
老刀自ろうとじが一本の書状をさし出して、これを読んでみるようにとのことである。国許くにもとの妹からの来書である。
鶴見は縁側えんがわをゆっくり歩いて来て、部屋に這入はいりしなに、老刀自ろうとじに向って、だしぬけにこういった。静かに振舞っているかと見れば性急に何かするというようなのが、鶴見の癖である。