“るふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
流布100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近藤巡査が行方不明になったという奇怪なうわさが町に流布るふされた時、ある者は彼がどこかへ失踪しっそうしたのではないか、と疑った。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
同時に彼女はその奇蹟を部落中に流布るふした。彼女は人間の願いを竹駒稲荷大明神に伝え、大明神の言葉を人間に受け次いでやると言うのだった。
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ぼくは下劣げれつ流布るふされているぼく達の交友が、ここでもストイックの彼に、誤解ごかいされてはと「実は変にとられたら困るけれど」と前置きすれば
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)