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りょくてん
ふりがな文庫
“りょくてん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
緑靛
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑靛
(逆引き)
肌理
(
きめ
)
が荒く、
緑靛
(
りょくてん
)
にくすんだところへ、日が映って、七宝色に輝き出すと、うす暗い岩屏風から、高い調子の緑が浮ぶように出る、弱い調子の青が裏切って流れる
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
離れ離れに静かな水を伏せている、函根、御阪、早川連嶺などが、今の雨ですっきりと洗われて、鮮やかな
緑靛
(
りょくてん
)
色をしている、
愛鷹
(
あしたか
)
を超えて伊豆半島の天城山が、根のない霞のように
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
手が
達
(
とど
)
きそうになって、岳の右の肩に、三角測量標のあるのが、
分明
(
ぶんめい
)
に見える、眼の下に梓川の水は、
藍瓶
(
あいびん
)
を傾むけたような大空の下に、錆ついた鉱物でも見るような
緑靛
(
りょくてん
)
色になって
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
その大山峻立の底に、落ち窪んでいる平坦地という以外に、森と水の美しさを有している、その
緑靛
(
りょくてん
)
色の水と、青々とした森の美しさは、この河内が、かつて湖水であったという事実を
日本山岳景の特色
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
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