“らくない”の漢字の書き方と例文
語句割合
洛内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康は将軍職を退き、この春の三月には二代将軍を継承した秀忠ひでただが、御礼おんれいのため上洛するのであろうと、洛内らくないは景気立っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足利義輝よしてるがまだ室町将軍として健在であった頃から、すでに医として、道三の名は洛内らくないに高く、その寵遇もうすくなかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしこういう毀誉褒貶きよほうへんを気にかける司馬懿でもない。彼は彼として深く信ずるものあるが如く、折々、悠々と朝に上り、また洛内らくないに自適していた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)