“ようぜい”の漢字の書き方と例文
語句割合
陽成100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠経は、陽成ようぜい、光孝の二帝の朝に権威をふるって、大氏族藤原の繁栄をひらいた関白基経かんぱくもとつねの弟である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西暦八七七年に即位した第五十七代の天皇陽成ようぜいも、それであった。(広池千九郎著『皇室野史』一三〇ページ)法律上、無能力者である人を天皇の地位につけていたのであった。
昔は陽成ようぜい院の御物ぎょぶつだったものなのだがね。
源氏物語:37 横笛 (新字新仮名) / 紫式部(著)
いや、公卿堂上だけの悪口ならまだしも、はては、天子の暗愚におよび、藤原氏のじょを閨門にいれて、かれら一門の非望をとげさせた桓武、嵯峨さが淳和じゅんな陽成ようぜいなど歴代天皇の御名までを口にして
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)