“よいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酔痴66.7%
与石33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酔痴よいしれている男たちの罵声ばせいにまじって、女の啖呵たんかが鋭く裂かれた。市日の騒々しさは、きまって女の啖呵に終るのだった。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
……何処どこをどう歩いたのか、したたかに酔痴よいしれた私は、もう大分夜も更けたのに、それでも、見えぬ磁力に引かれるように、郊外にあるネネの住居すまいを捜し求めた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
与石よいしの家はここのところずっと左前になっている、世間では知らぬが檜山も先月手放してしまったし、横尾の山も抵当流れになった、残っているのは表の痩田と溝の桑畑とこの家だけだ
藪落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)