“ゆきむら”の漢字の書き方と例文
語句割合
幸村100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それもただ、地のけんを守って、生きながらえていようというだけの消極的なものではなく、昌幸も次男の幸村ゆきむらも、実は、鬱勃うつぼつたる雄心ゆうしんを蔵していた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月叟げっそう伝心——九度山の幸村ゆきむらは、あの時、権之助を一見すると、さすがにすぐ、権之助の人となりを知ってくれた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九度山の幸村ゆきむら、漂泊の豪士後藤基次もとつぐ、徳川家に取って、神経にさわる人間は皆、世のなかを韜晦とうかいして、そして努めて、人目につかない暮しを、法則としている。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)