“ゆきぞり”の漢字の書き方と例文
語句割合
雪橇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カーテンを上げてのぞいてみると、人気ひとけのない深夜の裏通りを一台の雪橇ゆきぞりすべって行く、と思う間もなく、もう町のカーヴを曲って見えなくなってしまった。
追憶の冬夜 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのうちに、向うのうまやの中から、さいぜんの若い馭者が馬の口をとりながら、一台の雪橇ゆきぞりを曳き出して来るのが見えた。僕は雪橇ゆきぞりというものをはじめて見た。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
人や馬の曳く雪橇ゆきぞり幾台いくつか丑松の側を通り過ぎた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)