“ゆえつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
愉悦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だって僕は、あなた方さえ知らないような生の愉悦ゆえつを、こんな山の中で人知れずあじわっているんですもの。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
たましいは愉悦ゆえつのあまり自分の本来の状態を忘れつくして、唖然あぜんとして嘆賞しながら、日に照らされた物体のうちの最も美しいものに、すがりついて離れない——それどころか
とすれば、私を裸体にしてさまざまな姿態に置きかえることに限りない愉悦ゆえつを覚えていた夫の所作をも、ことごとく見て知っていたであろうことも想像できる。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)